AKIRAにまつわるエトセトラ

HKB 001 Single Hop Session IPA

新しく収穫されたホップの試し打ちに選ぶビアスタイルはSession IPAが恒例となってきました。ホップの試し打ちにうってつけのSession IPAは、シンプルな麦芽の配合で、繊細且つライトなボディに設計し、ホップのキャラクターを丸裸にしてしまうのが狙いです。
同じ品種で、同じ畑で収穫されたホップと言っても、毎年毎年少しずつ違う表情を魅せてくれるのがホップの面白さであり、難しさでもあります。さて、今回お披露目するのは、忽布古丹醸造の次世代を担う新しい品種のホップ。とっておきの名前が思い浮かぶまでは「HKB 001」と呼ぶことにしています。今年はようやくシングルホップで仕込めるだけの収穫量がありました。試験的に交配されたホップの中から、官能検査において毎年最高評価を獲得し続けた忽布古丹醸造の「希望」のようなホップです。明らかにCascadeホップとは異なり、トロピカルな雰囲気を併せ持つシトラス感とほのかにピーチのニュアンスが含まれています。やはり、毎年のように私たちをワクワクさせたホップのポテンシャルと、私たちの選別は間違っていなかったと確信することができました。来年以降の生産量次第では、海外のホップ品種で作ったIPAに匹敵するようなものを醸すことができるのではないかと期待をしています。このようなホップに巡り合えたのは、契約圃場で新しい品種のホップの交配を推し進めてくれた農家のサポートがあってこそ実現したことです。感謝を忘れることなく、この環境でビールをつくるありがたみを噛み締めながら、来年以降のこのホップの活躍を願いたいと思います。気になるホップはHKB。あまりにも癖になりそうな魅力的な淡いホッピーピーチ。Session IPA飲み行こう。

ABV
5.0
IBU
42