福禄寿麦酒

Dortmunder

私たちが溺愛するドルトムンダーは今回がいよいよ(スピンオフを含めると)第6弾です。ドルトムンダーは、ピルスナーやへレスと同じく、淡い金色の外観ですが、アルコール度数がやや高く、しっかりめのボディ感が特徴の飲みごたえのあるペールラガーです。さらにモルトの甘味が際立ってくるとマイボックのようになりますが、それほどフルボディという訳ではありません。モルトとホップの適度なバランスが取れており、穀物豊かな風味と、モルティなのにドライなフィニッシュで、ホップの苦味の余韻が気持ち良い。通常、ドルトムンダーのホップは、ドイツ産ノーブルホップまたはチェコ産ノーブルホップのいずれかを使いますが、今回はフレーバーホップに分類されるHuell Melon(ヒュールメロン)というドイツ産の比較的新しいホップ品種を使って「一捻り」を加えました。このホップの独特でまろやかな果実味は、「蜂蜜のように甘くジューシー」なハネデューメロンに似ていると説明されています。私たちは、ドルトムンダーの甘美な味わいとこのホップの相性が良いのではないかと考えました。また、このホップは自己主張がそこまで強くないことから、圧倒的なホップのフレーバーを必要としないビアスタイルに適しているとされています。それでも、このホップをドルトムンダーなどのビアスタイルに使った例は他に聞いたことがありません。エール系のペールエールやIPAなどに使うには物足りないことが多く、起用法に困っていたホップでありましたが、ここにきて斬新かつ整合性のある抜擢ができたのではないかと回顧しております。これまでに多くのドルトムンダーを作ってきましたが、どれも似て非なるものであり、被りなくそれぞれの個性が輝いています。Huell Melonにより、ドライフィニッシュなまま、モルトの甘美な味わいが引き立てられたドルトムンダーの味わいをお楽しみください。

ABV
6.0
IBU
28