辛酸を嗜める

Leipzig Style Gose

ドイツの都市ゴスラーが発祥のゴーゼは、乳酸菌、塩、コリアンダーを用いて醸造します。この伝統的な白ビールの歴史は1000年以上前にさかのぼるといいます。ゴスラーの近郊には鉱山があり、ローマ時代から採掘が行われており、多量に汗をかく鉱山労働者にとって必要な塩分、ミネラル分、そして水分を補うためにゴーゼが開発されたという説が有力です。ゴーゼは、ドイツの純粋令に準拠していない、ユニークで独特な古典的スタイルです。 10年ほど前に代表的な銘柄であるRitterguts Goseを飲んだ時は衝撃が走りました。私の中のビールという固定観念が、塩辛さと、酸っぱさにより崩れるようでした。乳酸菌による酸っぱさと、混合発酵による複雑且つスパイシーでフェノーリックなニュアンス、そしてコリアンダーやオレンジピールによる爽やかでハーバルなシトラス感は爽快感を倍増させています。好き嫌いのハッキリ分かれるスタイルだと思いますが、ビールの多種多様性や、面白さを魅せてくれるスタイルでもあるかと思います。この夏の水分補給ととミネラル補給はライプツィヒゴーゼにお任せください。

ABV
4.5
IBU
8