ブルワーの言葉はビールであるべき、というのは昔からの信念です。
正直に申し上げれば作るすべてのビールが完璧な訳ではありませんし、良し悪しは別として時には想定と違う味わいに仕上がることもあります。厳しいご意見をいただき反論したいこともありましたが、言葉で反論しては信念に反します。次に作るビールで納得してもらう、というのがブルワーとしての信条。
セッションIPLというスタイルは実は今まで苦戦し続けてきたスタイルです。ただでさえ粗が目立ちやすいラガーに加え、低アルコールという特徴も相まってなかなか思い描く通りに出来ず、ということを繰り返していましたが、ようやく納得のビールが出来ました。
ライチ、メロン、マンゴーなどのトロピカルな香りのあとにシトラス感が追いかけ、ボディはクリーンでドライ、そしてクリアな苦味があとを引き締めます。セッションビールとして過不足なく、その良さを最大限に引き出しました。
今できる、ひとつの到達点かなと思います。
- ABV
- 4.5
- IBU
- 45