今回、忽布古丹醸造では初めて使用するStyrian Dragon(スティリアン ドラゴン)と言うスロベニア産のホップは“ドラゴン”と厳つい名前からは、とても想像しがたいレモンピールやハーブのような繊細で、お上品な香りを持つアロマホップです。
ホップの使用量は通常のIPAからすると少なめですがビールの液中に残る香りの多さは想像以上でした。IPAとしてはお上品すぎるアロマを2023年産上富良野産カスケードでカバーし互いのシトラス感を相乗し合い2種のホップの良い部分がしっかりと感じることができます。麦芽の一部に小麦を使用する事により小麦由来の淡い濁り、柔らかい口当たりによってシトラス、ジューシーな味わい深い飲み心地。Belgian IPAというだけあってIBUは50と高めですが強いシトラス感により爽やかな苦みに感じられます。これらの特徴をエール酵母で通常のIPAに仕上げるのではなくベルジャンセゾン酵母で発酵させる事でビール中に残る糖分を減らしフルーティでドライな飲み口でホップのアロマが、よりストレートに感じられる部分もポイントです。ホップ、モルト、酵母それぞれの特徴が感じられる仕上がりなので一つ一つに着目して飲んで見ると面白いかもしれません。
また、忽布古丹には同じくスロベニア産ホップのStyrian Wolf(スティリアン ウルフ)も控えております。今後のリリースもお楽しみに、まずはドラゴンで乾杯！