吉祥天麦酒

Dry Hopped Dortmunder

忽布古丹醸造のドルトムンダー七福神シリーズに、まさかのスピンオフ!昨年に続き、2度目の周年オリジナルビールを吉祥寺の常設店「P2B Haus」様からご依頼いただき、今回のドルトムンダーが生まれました。七福神シリーズが終わった時に、次なる神様の名前を宿したシリーズに広げようと構想していたアイデアの1つが「吉祥天」です。諸説ありますが、この神様は毘沙門天の妻でもあり、もともとは弁財天のポジションにいた七福神とされています。“吉祥”寺にお店があるP2B Haus様とのご縁や、P2B Haus様には日頃より弊社のドルトムンダーを大変ご愛顧いただいていたことから、今回は七福神シリーズのスピンオフのドルトムンダーを作ることに双方の想いが一致いたしました。色合いは金色よりやや銅色。カラメルの味わいを想像させるかもしれませんが、甘すぎたり、もたついたりはしません。それでもドルトムンダーらしく骨太でフルボディなモルトの味わいが楽しめます。今回は、周年オリジナルビールで、スピンオフということもあり「欲張っちゃいましょう」と提案したところ、「大賛成」と背中を押していただきましたので、昨今流行りのイタリアンピルスナーのメソッドを用いたノーブル系ホップのドライホッピングを施すアレンジを加えました。これはIPAのドライホッピングにみられるようなトロピカルやシトラスのようなフレーバーをのせるためではなく、ノーブル(=高貴)なフレーバーをのせるための後入れホップです。なんと少量を2回に渡り発酵中のビールに、フランス産ノーブル系ホップを投入しました。ノーブル(=高貴)と言っても想像がつかないかもしれませんが、例えるならこれは牧草や花、そしてハーブのような癒しの香りです。これほどまでに、ノーブルが感じられたビールを、私たちは一度も出会ったことがありません。何千種類というビールを飲んできた私たちでも驚きが隠せない仕上がりになりました。スピンオフにふさわしい「遊び心」と、これまでにない「革新的」なドルトムンダーになったと思います。コロナに苦しめられながらも、前向きにその日々を乗り越えて2周年を迎えたP2B Haus様をお祝いいたしましょう!乾杯!

ABV
5.5
IBU
32