癖多き個性的なホップのSabro(サブロ)をメインに使用したIPAとIPLの同時リリースです。IPL版で使用するサブのホップはNelson Sauvin(ネルソンソーヴィン)を抜擢しています。グラスに注ぐと淡く透き通った金色の液体を眺めることができます。口に含むと口の中から杉などの針葉樹の香りが鼻へと抜けていき、続いてライチ、グレープフルーツ、レモングラス、白ブドウのようなフレーバーが連続します。少し控えめに設定したクリーンな苦みが口の中をリセットしてくれます。複雑で豊かな個性を持つSabroは、単体での活躍を期待できるホップですが、今回はNelson Sauvinという相棒の力を借りて、お互いに持ち合わせないフレーバーを補い合いました。同時にリリースした【Super Sab IPA-American IPA-】と飲み比べして頂き、どちらの方がSabroの相棒に相応しいホップか是非考えてみてください。。さらに、レシピは2人の醸造士がそれぞれIPAとIPLを担当しています。残念ながらこちらは明かせませんが、レシピも担当する醸造士の好み、性格、考え方などのパーソナリティが少なからず反映されるものです。こうした人間臭さが伝わるのもクラフトビールの魅力の一つのような気もしています。人も、ビールも、ホップも癖や個性が認められる時代になってきました。Sabroもまた個性的なホップの1つであり、万人受けするタイプのホップではありませんが、Nelson Sauvinの白ワインのようなフルーティーなフレーバーの支えによって、幾分馴染みやすくなったのではないでしょうか。癖を愛する全ての寛容なビール飲みに捧ぐIPLとなりました。
- ABV
- 6.5%
- IBU
- 58