今年で3回目になる上川大雪酒造との異酒コラボレーションのビール（発泡酒）。
共に力を合わせ醸造するという意味を込め、アイヌ語で「仲間、同胞」を意味する【utari-ウタリ】と名前をつけました。
上川大雪酒造は、製造休止の三重県の酒蔵を北海道の中心部の上川郡上川町に移転し、忽布古丹醸造と同じ2018年に醸造を始めた酒蔵です。北海道産の大地の豊かな恵みを受けた米と大雪山系の天然水で仕込んだその酒は、国内外で高い評価を受けている新進気鋭の酒蔵です。
コラボ１年目は上川大雪酒造の純米大吟醸の「酒粕」と「上富良野産ホップ」をもちいて2つの方法で２種類のビールを仕込みました。２年目は「上川大雪酒造産米麹」「日本酒酵母」と「上富良野産米」「上富良野産ホップ」を用いて仕込みました。いずれも、大変好評頂きまして、ありがとうございました。
3年目になる今年は、「北海道産酒造米（新十津川産 彗星）」「米麹（上川大雪酒造産）」と「日本酒酵母（きょうかい10号）」とともに「上富良野町産ホップ」と「製法の更なる工夫」で仕込んでいます。
日本酒酵母は、きょうかい10号酵母を使っています。この酵母は他の日本酒酵母に比べ酸が少ないことや、高い吟醸香があるといわれます。日本酒酵母は通常のビールの仕込みでは発酵出来ないのですが、「製法に更なる工夫」を行ったことにより、まるで日本酒を醸造するように醸しました。低温でじっくり発酵（約2カ月）させた結果、ビール原料で作ったとは思えない吟醸香（カプロン酸、カプリル酸）が香ります。その日本酒風味の中に2023年産ホップの上富良野産cascadeの爽やかな柑橘風味が広がります。この両者のバランスが新しい風味のビール（税区分：発泡酒）をつくり出しています。
日本酒とビールの異種コラボレーションで作ったユニークなビールをどうぞお楽しみください。