窓辺の銀世界

American Wheat Ale

久しぶりにウィート(小麦)麦芽をふんだんに使用したWheat Aleの登場です。このスタイルは軽やかでフルーティーな特徴を持ちます。絹のような滑らかな口当たり、そしてジューシーな味わいもウィート由来の効果であり、大麦麦芽だけでは醸し出せない独特のキャラクターを楽しむことができます。さらに、食パンやクラッカーを連想させる小麦の優しい穀物感に富んでおり、喉越しというよりも、味覚を充分に満足させることでしょう。
華やかさを持たせるために選んだのは、柑橘系のアメリカンホップです。品種はあくまでアメリカンホップですが、産地は上富良野産のカスケードホップが半分以上を占めています。最近では、多くのレシピで上富良野産ホップを使用する機会が増えました。一歩ずつではありますが、地元ホップ100%という長期ビジョンに歩みを進めているところであります。実際に、海外産のホップに引けを取らず、はっきりと際立ったシトラス&フローラルなフレーバーが乗り、小麦麦芽のクリスピーでふくよかなモルトの風味が漂っています。最後に適度なホップの苦みがふわっと訪れ、約束された安堵をもたらしてくれます。やや白く曇りがかったグラデーション、藁のような色合い、そして真綿の雪のようにきめ細かい泡は、私たちのブルワリーから見える秋から冬にかけての景色のようです。

ABV
5.0
IBU
44