Kami-furanui Commom

Imperial California Common

久方ぶりのカリフォルニアコモンは、忽布古丹醸造の新解釈としていくつかのアレンジを施しました。カリフォルニアコモンといえば、通常は低温で発酵させるラガー酵母を高温で活発に発酵させることにより、酵母からの発酵副産物であるエステルが多く吐き出され、香り高いエールのような味わいが生み出されます。元祖カリフォルニアコモンであるアンカースチームを作るアンカーブリューイングは現在サッポロビール傘下になり、上富良野の地元のスーパーでも見かけるほど、最近は身近なスタイルになってきました。私たちもかつて愛飲していたアンカースチームを見かけると昔を懐かしみ、つい手に取ってしまいます。このスタイルは、焼きたてパンのような芳醇な香りと、べっこう飴のようなやや焦げ感のある芳ばしい甘み、そして強い発泡性も特徴に持ちますが、今回、私たちの手によってアルコール度数が引き上げられ、インペリアル化(=ハイアルコール化)しました。北海道の春夏は夜でも寒いことがしばしばですから、ついハイアルコール気味にしてしまいます。「Furanui(フラヌイ)」とは富良野のアイヌ語の呼び方で、上富良野に醸造所を構える私たちが勝手に頭に「Kami-(上)」を付け加えた造語が「Kami-Furanui(カミフラヌイ)」です。名付けの通り、上富良野産のカスケードとウィラメットを使用して、さらに上富良野出身ホップであるソラチエースを隠し味のように少量のみ使って、カリフォルニアコモンというスタイルに私たちのオリジナリティを吹き込みました。

ABV
6.5
IBU
30