弊社直営店からも徒歩圏で、札幌中央区の常設店は「炉端 酒 勿ノ論」様の周年記念ビールをつくりました。4月29日に2周年を迎えるそうです。まずは、2周年おめでとうございます!昨年も1周年記念ビールを作らせて頂きました。「コブミカンの葉」を使ったビールをリクエストしてもらい【Baimakrut Saison-Oriental Saison-】というオリエンタルな香りが漂うセゾンをコンセプトに、リスキーでユニークなチャレンジを行いました。今年はと言うと、昨年のチャレンジにも勝るリスキーでユニークな副原料「ヨモギ」をリクエスト頂きました。「ヨモギ」をローマ字にして、母音を抜いたこのネーミングは「炉端 酒 勿ノ論」様に命名してもらいました。正直に申し上げると、この原材料に困惑や不安がなかったわけではありません。しかしながら、ヨモギのノーブルホップにも似たハーブ感と、清涼な苦みを想像してみると、そこまで悪いものではないように思いました。繊細なラガーを青みで壊してしまわないように、使用量とその投入タイミングには本当に慎重に少しずつ試しました。結果的に丁度良いところに着地できたのではないでしょうか。厳密には種類は違えども、ヨモギなどの植物はホップよりも長い期間、ビールの香味を支えてきた存在です。このビールもある意味、「和製グルート」かもしれません。硬派なジャーマンピルスナーを基礎に、余韻に草餅のような香味が広がります。この程度については人によって強弱の感じ方が全く異なることがブルワリースタッフの感想で分かっています。皆さんにはどのように感じられるのか気になるところです。ペアリングは、きな粉やあんこを使った和菓子全般、そして、ヨモギを含む山菜の天ぷらか、あるいはお蕎麦なんかも面白そうですね。是非、様々な和の食材・料理との調和をお楽しみください。
- ABV
- 5.0
- IBU
- 25