毘沙門天麦酒

Dortmunder

私たちが敬愛するドルトムンダーは今回が第3弾です。飲みごたえのある厚めのボディが魅力的ですが、前作と全く同じでは遊び心がないので、今回は軽めの苦味設計と、高めのアルコール度数で、よりリッチな気分を味わえるドルトムンダーを目指しました。それでも、本来のドルトムンダーの定義と比較すると、今回のドルトムンダーが3作目にして最も定義に忠実なスペックを有しています。トラディショナルなドルトムンダーの流儀を守りつつ、ユニークで垢抜けたドイツ産ホップを用いて、白ブドウ、レモングラス、まだ緑色のグーズベリーのような果実やハーブのフレーバー取り込みました。飲み進めると少しのアルコールの暖かさと、多少のエステル香が感じられて、パンのようなモルトのフレーバーは鼻へと抜けていき、ホップのフレーバーは少しシャイで奥ゆかしさすら感じられます。普段飲んでいるピルスナーでは物足りないという方に、満足頂けるラガーになったのではないかと思います。今回のドルトムンダーのような伝統的なビアスタイルは本場で飲むのが最高の美味しさであることに疑いの余地はありませんが、長い船旅の末に運ばれてきたビールが本来の姿ではない可能性は否めないのではないでしょうか。皆さんには新鮮な状態でこれらの伝統的なスタイルのビールに触れてもらい、ビールの多様性という面白さをもっと知っていただきたいと願い、今後も私たちは各国の伝統的なビールを「忽布古丹流」で作り続けていきたいと思っています。新鮮で風味豊か、クリーンでドライなフィニッシュ終えたら、清々しい気持ちのまま次の1杯に弾みをつけられることでしょう。

ABV
6.0
IBU
25