昨年に続き、東神楽町産ブルーベリーを大量に使わせて頂きました。つまみ食いがやめられないほど、甘くて美味しいブルーベリーを最大限に活かす方法を模索して、昨年は使い始めだったこともあり、特別なことはせずにシンプルでドライな設計の【道産ブルーベリーのエール-Fruit Ale-】をリリースいたしました。今年はというと、発酵により失われるブルーベリーの「甘み」の部分を他の副原料で補い、ブルーベリーを使ったデザートのようなフルーツエールを目指して、レシピを刷新しました。それほど強い濁りはありませんが、Hazy IPAに使用される酵母を使用して、発酵由来の華やかな芳香と、強めのボディを残す特性に期待をかけました。副原料については、酵母が代謝できない乳糖の添加でジューシーに、そして、とろみをもたらすオーツ麦で滑らかなテクスチャーを得ました。最後に、本当に少量のバニラオイルを垂らしています。これらの複合的なオプションによって通常のビールでは感じられないような「甘み」や「デザート感」を表現しました。ベリー感を強調させるために、トロピカル、ストロベリーなどにも例えられる品種の特別なホップをIPA並みに使用しています。ブルーベリーの果実本来の酸味と、ホップの仮想ベリー感が相まって、ブルーベリーなのにホッピーというユニークなビールになりました。来年に向けてさらにユニークなアイデアがあります。ここまでFREEDOMSらしく「自由」にやらせてもらいましたので、もう一段階の変化を施したら、今度は毎年の楽しみになるようなビールを目指して、ORIGINSLS＋入りを達成させたいと思います。