少量生産のため忽布古丹醸造の札幌の直営店「Tap Room BEER KOTAN」でしか飲めない樽製品限定のビールです。同時リリースの【Sorachi Hyper Dry-Japanese Style Dry Lager-】は双子の兄で、このビールは双子の弟です。どういうことかと言うと、同じ日に仕込んだ同じ麦汁の一部を別のタンクに移し、ラガー酵母とは異なるKveik（カーウィク、クウェイクなどと発音される）酵母を使用して発酵させた、云わば【Sorachi Hyper Dry-Japanese Style Dry Lager-】の酵母違いということです。Kveikは、古くからノルウェーの農家に伝わるファームハウスイーストで、通常は30℃以上の高温で発酵させてもオフフレーバーが出ない、ニュートラルな発酵特性を持つユニークな菌株です。実際に、このビールも言われなければ、ラガーと勘違いするほどのスッキリとしたフレーバーを体験することでしょう。Kveikを使ったビールに共通する、爽やかな酸味と、クリーンな発酵により、疑似的なラガー体験をできることからFake Lagerと名付けました。海外では、Pseudo（発音「スード」：意味「疑似」）Lagerとも言われていて、日本でもいくつかのブルワリーが同様の酵母を使ったPseudo Lagerの醸造にチャレンジをしています。まだまだ、Kveikはニッチな酵母ですが、私たちはこの古から伝わるノルウェーの酵母を大変気に入りました。今後もIPAなどの様々なスタイルとの相性を確認しながら、この酵母を使ってみたいと考えています。