Golden Hour

Czech Style Pilsner

新作が発売されると必ず手に取り、飲むごとに感動を覚える大手のブランドがあります。特に今回のシングルホップのピルスナーは私たちに火をつけました。また、以前に醸造したボヘミアンスタイルのピルスナーは王道を攻めましたが、今回はより自分たちの好みに調整して、再チャレンジしたいと思っていたところでした。このビールはそういった想いから誕生したチェコスタイルのピルスナーです。チェコスタイルと言えばもちろん使用するホップは「ザーツ」。ザーツは、4つのオリジナルノーブルホップの1つで、独特でクラシックな香りがします。数え切れないほどのボヘミアンピルスナーやラガーで使用されてきました。その温かみのあるハーブの特徴は、高レベルのファルネセンに由来し、ポリフェノール含有量も非常に高いとされています。アロマは柑橘系と、コショウやナツメグのようなスパイシーなフレーバーで、繊細な苦味をもたらしてくれます。今回はそのザーツを濃縮した「Saaz T-45(ザーツ・タイプ45)」というホップを使用しています。私たちが感動を覚えて銘柄にも負けないくらいザーツの特徴が発揮されています。さらに、ボヘミアンピルスナーよりも残糖を約30%抑えて、ドライなボディへとシフトさせました。ラガーにしてはしっかりとした苦みですが、数値ほどの強さは感じられず、気持ちよく飲める範囲のバランスに収まっているのではないでしょうか。ザーツホップのハーバルな味わいと、麦の旨味を存分に味わえる伝統的なチェコスタイルのピルスナーを自分たち好みに再解釈しました。

ABV
5.0
IBU
45