昨年に続き2度目の周年オリジナルビールは、札幌市からほぼ真下を辿った先にある沿岸部の町は白老町の常設店、haku hostel + cafe bar様のご依頼で今年も実現しました。
春の風物詩となることを願いながら、去年に続き、町と店の名前にもある「白」、さらには「hakudaku(白濁)」を今回もテーマにレシピをブラッシュアップし、再チャレンジしました。オーナーの菊地さんには仕込みを一緒に、「ゆるく」体験してもらうつもりでしたが、仕込み途中の大きなトラブルでは大変なご協力を頂き、なんとかやっとの思いで仕込みを終えた思い入れのあるビールとなりました。今回も貴重なイタヤカエデ樹液を提供頂いております。樹液を試飲した時のような柔らかで、冷涼な甘みのある味わいが引き立つように、今年もCitraホップをベースに、Idaho7、Strataなどの新世界のホップの力も借りて、トロピカルなフレーバーを築きました。また、昨年は採用しなかったオーツ麦を加えることでさらに滑らかで、優しい口当たりと、甘みを表現することに成功しています。一方、濁りについては霞んでいる程度で、私たちの狙った「白濁」の多くは沈殿してしまいましたが、飲み疲れることのない舌触りと喉越し、そしてトロピカルなフレーバーは沈むことなく健在です。今年の「haku」も、そしてこれからの「haku」も皆様に愛されるようにとネーミングの後ろには西暦を付けました。1年が経った今も、外出の規制や、人と密になることを制約された抑揚のない日々が続いていますが、私たちは美味しいビールつくり続けて、また人と人が繋がれる日々が帰ってくるのを待っています。
- ABV
- 5.5
- IBU
- 35