haku hoppy wheat 2023

Juicy Pale Ale

札幌市からほぼ真下を辿った先にある沿岸部の町は白老町の常設店、「haku hostel+cafe bar」様の周年記念オリジナルビールを今年も仕込みました。なんと今回で4回目です。まずは、4周年おめでとうございます!春の風物詩となることを願いながら、町と店の名前にもある「白」、さらには「hakudaku(白濁)」をテーマに、レシピを毎年ブラッシュアップし、チャレンジを続けています。今回も貴重なイタヤカエデ樹液を大量に提供して頂きました。
昨年はラガー酵母を使用しましたが、今年は再びエールに回帰しました。しかしながら、最大の変化のポイントは「酵母」ではなく「製法」です。これまでは思うように濁りを発生させられないことがありましたが、確立しつつある忽布古丹醸造のヘイジー系ビールに用いる独自の製法をこのビールにも施しました。結果的には、過去最大級の「白濁」を発生させられたのではないでしょうか。そのおかげもあり、スムースで滑らかな口当たりを達成できたと考えています。過去4回のhaku hoppy wheatでレギュラーホップを務めるシトラをメインに、上富良野産カスケード、次世代アメリカンホップのストラタが柑橘感とトロピカルなフレーバーを演出します。イタヤカエデ樹液由来のほのかな甘さを単体で見つけることは難しいかもしれませんが、このビールの優しい甘さに貢献していることは間違いありません。外観は出荷時をピークに「濁り」の程度が薄れていくことが予想されますが、その変化さえも「趣」と愉しんで頂けたら幸いです。ネーミングの西暦は、今年の「haku」も、そしてこれからの「haku」も皆様に愛されるようにという意味を込めています。雪解けの季節と言えば「haku」、そんな風に春を待ちわびる存在になることを願っています。

ABV
6.0
IBU
22