童心を解放して作ったサワーヘイジーの「ホッピー・ボーヤ」略して「ホピボ」です。濁りのある外観ですが、飲んでみると以外にもスッキリと軽やかなボディで、酸味は構えるほどではなく穏やか。例えるなら、グレープフルーツを皮までしっかり搾ったかのような酸味と、ややシトラスビターな渋み。乳酸を多く産生する特別な酵母を使って酸味を得ています。アルコール度数は低く、オーツ麦のとろみで口当たりはマイルドでシルキー。ここ最近はクラシカルなビアスタイルをしっかりと丁寧に作ることが多かったので、今回は子供のように自由な遊び心でこのレシピに取り掛かりました。様々な悪戯や仕掛けは施しましたが、一番のおかしなポイントは「グミキャンディー」を使っていることでしょう。私が大人になった今でも大好きなお菓子の1つはグミです。アイデアが思い浮かばない時、妄想を膨らませるときは無心に頬張ってしまいます。インスピレーションや閃きを何度も与えてくれたお気に入りのグミを、麦汁とビールに放り込んでやりました。しかも、結構たっぷりと。コストだとか、効果だとか、どうなるかなんて考えもしませんでした。誰しも子供の頃は、面白いと思ったことを後先考える前にやってしまったものです。たくさん失敗したし、たくさん大笑いしてきました。いつからか後先を考えるようになって、失敗を恐れ、世間や大人の顔色を見るようになってから、日々の「小さな冒険」が少なくなってしまった気がします。大人たちも心のどこかでは、「見たこともないものを見たい」、「面白いと思ったことが本当に面白いのか確かめてみたい」、そんな好奇心を持っているはずです。そんな作り方もたまには。大人の寛容さで許してもらえると嬉しいです。大人たちをハッピーにするホピボ。いろんな味を混ぜたらいいんだよ。
- ABV
- 5.0
- IBU
- 15