琥珀のムコウ

Imperial Amber Ale

ビールに限らず、アルコール飲料を表す言葉は色々とあります。
夏目漱石や芥川龍之介は、ウイスキーを「琥珀色の液体」と表現したといわれています。琥珀は英語で「amber」と表現されます。「amber fluid」直訳で「琥珀色の液体」ですが、この単語、オーストラリアのスラング英語で「ビール」を表しているようです。世の東西を問わず酒飲みの間に琥珀(アンバー)はアルコール飲料の代名詞としての地位を築いているのではないでしょうか。
さて、今回はimperial amber ale になります。濃い目のアルコール濃度9.0%でありながら、さらりとした飲み口に仕上げてあります。アルコール濃度が高いビールは甘みが強く濃厚なテクスチャーになることがありますが、粘りつくような感じでなく甘みが少なくドリンカビリティが高いビールを表現しています。また、発酵の軽やかなエステルや熟成の高級アルコールを風味を引き締め、このビールにインパクトを与えます。イングランド系のホップを使用していますが、あえて控えめに加えてあります。隠し味的な雰囲気が強いでしょう。麦芽のカラメル的な香りもありますが、より熟成感が漂うビールを表現しました。
なお、イギリス英語の「amber」には交通の黄色信号という意味合いもあります。酒はのんでも飲まれるなという標語がありますが、それだからこそ楽しく飲める範囲でビールを楽しみましょう。

ABV
9.0
IBU
65