「今日は天気が良いから外で」「今日は天気が悪いから家で」「自分へのご褒美に」「自分への慰めに」「アルコール度数が低いから」「不思議な名前に引き寄せられて」などなど、飲むための「口実」なんてものは、不思議と湧き水のように思い浮かぶものです。お酒とは上手く付き合っていく必要はありますが、正しい距離感を持てば、「生きる歓び」とまでは大袈裟かもしれませんが、日々を楽しく生きるための相棒くらいにはなってくれるかもしれません。そんな、飲むための理由を日々探す私たちのために、毎日飲めるビールと言うものがどんなものなのかを考えて具現化することにしました。その結果が、「ライトで軽くホッピーなラガー」。想い起したのは、過去にリリースしたビールの【罪な奴-Latin American Style Lager-】と、【Perfect Sky Pils-American Style Pilsner-】のレシピ。前者は、飲んだことを忘れてしまいそうなくらいライトなラガーと、後者はドライホッピングを行なわないホッピーなラガーでした。それらを引っ張り出して、まさに良いとこ取りの設計でレシピを組み立てました。やはり口に含むとラガーらしい爽やかで軽い飲み口でスターチが良い仕事をしています。アルコール度数は低めに抑えられているため、もう一杯飲めるような気すらしてしまいます。ほのかに香るシトラスなフレーバーは、あの銘柄のように搾ったライムを連想させるフレーバーが効いてきて、口に運べど口に運べど飽きがきません。ラガーにしては意外とハッキリとしたビターフィニッシュが感じられますが、キレ良く引いていくのが何とも潔く美しいのです。たとえ今日という日が悪い日でも、良い日でも、生きる喜びも悲しみも、どのような気持ちでも、それすら味わって生きていこうじゃありませんか。日日是口実なり。