Ōkami

European XPA

オーストラリア発祥のXPAというスタイルは、Extra Pale Aleの略称です。Extra=Xということです。飲みやすく、ホッピーなビールの人気が高まっている近年、とても注目されているビアスタイルのひとつです。
XPAの「X」は何を意味しているのか気になるところですが、まだ明確なコンセンサスはないようです。「Pale aleとIPAの間のビール」という意味で「ExtraなPale aleだ」とする人もいれば、「ExtraにホッピーなPale aleだ」とする人もいるそうです。今回は、このスタイルの生みの親と言われている、オーストラリアのブルワリーの某氏に敬意を表して、彼が主張する「Extra Pale(非常に淡い)」なXPAを作ってみました。…ただし、ヨーロッパ産のホップで。
通常のXPAは、オーストラリア産ホップや南半球のホップが主役。トロピカルでフルーティなホップの香りが魅力ですが、これをヨーロピアンホップに置き換えれば、繊細なヨーロピアンホップの魅力が爆発するペールエールになるのではと考えました。
そこで、スロベニア産のホップStyrian Wolfを主役に、他2種類のヨーロピアンホップと合わせ、XPAらしい淡い色のベースモルトと、ヨーロッパらしく少量のスペルトモルトで麦汁を仕込みました。
Styrian Wolfの特徴であるエルダーフラワーやマンゴー、レモンやライムのような複雑でフルーティな香りと、ヨーロピアンホップらしいフローラルさ、ハーブのような香りが合わさり、爽やかで複雑なアロマ。口に含むと今度はグラッシーさが大爆発。草原にいるかのようなグラッシーさが吹きぬけます。ライトなボディに強めの苦みが潔い、グリーンな魅力いっぱいのビールに仕上がりました。北米ホップや南半球ホップとはまた違った、ヨーロッパホップの個性がいっぱいに詰まった1杯をご堪能ください。

ABV
5.0
IBU
39