Far Yeast Brewing源流醸造所(山梨県小菅村)と忽布古丹醸造のクロスコラボレーション第2弾は『Imperial Ume Gose』!第1弾は源流醸造所で『Paykar Sour IPL』を仕込みました。忽布古丹醸造が定番で使用している富良野産のハスカップと上富良野産カスケードホップをふんだんに使用したフルーツサワーIPLで、ハスカップの酸味と鮮やかなピンク色が美しい仕上がりでした。残念ながら、前回の仕込み時期は新型コロナウイルスによる感染状況が芳しくなく、ブルワー同士の対面は叶いませんでした。しかしながら、今回はここ上富良野にFar Yeast Brewingのブルワー2人をお招きし、対面・対話をしながら仕込みを行なうことができました。事前の打ち合わせで選んだスタイルはImperial Ume Gose。第2弾も私たちが大好きな「酸っぱい」がテーマになりました。サワーリングは、発酵工程でエタノールに加えて、適度な量の乳酸を生成するPhilly Sour(フィリーサワー)と呼ばれるイノベーティブな酵母を使用しました。そこに、Far Yeast Brewingから提供いただいた山梨県小菅村の希少な梅を100㎏も浸け込んで、梅の芳醇な香りと味わいをたっぷりと取り込みました。Far Yeast Brewingからのサポートに深く感謝します。最後に食塩を加えることで、居酒屋などでも定番の「しょっぱ旨い」で人気の梅サワーのようなテイストになりました。ゴーゼと言いながらも小麦を使っていませんが、代わりに使用した焙煎度の高いカラメル麦芽が酸味の角を丸めてくれています。残糖は少なくドライな飲み口で、梅の風味が鼻を抜けます。酸味と塩味のバランスを取ることは容易ではなく、失敗が許されないため、最後の最後まで緊張が走りましたが、無事に想い描いたストロングなアルコールの梅ゴーゼに仕上げることができました。酸っぱ、しょっぱ旨い、梅ゴーゼで夏を駆け抜けましょう。
- ABV
- 7.0
- IBU
- 16