北極星IPL

American IPL

図らずも半年以上空いてしまったIPLです。夜を照らし出すような輝き、クリアネスな外観、僕らのビールは視覚からも楽しんでいただきたいと願いながら、見た目にも美しいビールづくりに励んでいます。さて、今回は、なかなかハードな苦みをご用意しました。IBU85を誇る苦味の弾丸は、喉奥にまで達して、突き抜けた後もしばらく残るような感覚をともなうかもしれません。その反面、パリッと冷涼で軽やかなボディと、モルトの優しいトースト感が救いとなり、グラスを持った手は懲りずに何度も口に運ばれるでしょう。ドライホッピングに使用した、全く異なる3つの個性が重なり合って、複雑なフレーバーが誕生しました。それぞれのホップの特徴とされるハーバルミント、グレープフルーツ、ピーチのフレーバーがその中から見え隠れします。飲む人によっても全く違う捉え方になることが予想されて、とてもユニークなIPLになったことに私たちも少し驚いています。中でも、メインで使用したドイツ産の比較的新しい品種のホップは、ミントというキャラクターで説明されることがしばしばですが、実際に使用した印象は、ノーブル&ハーバルの硬派でジャーマン的な性格と、パイナップル&シトラス系の垢抜けたアメリカン的な性格の両方を持ち合わせているという印象が、作り手目線からの感想です。ジャーマンらしさを持つ面白いアメリカンIPLになりました。

ABV
6.5
IBU
85