スロベニアは伝統的なホップ栽培国の 1 つで、何世紀にもわたってホップが栽培されてきました。スロベニア産のホップのいくつかの品種は、スティリアン・ゴールディングの名前で長年販売されてきました。現在、これらのホップは、Bobek（ボベック）、Celeia（セレイア）、Savinjski Golding（サビニスキー・ゴールディング）という個別の品種名で流通しています。中でも、私たちが創業以来ずっと気に入っている品種が、苦みと香りに優れた高品質のアロマホップ品種「Bobek」です。Bobekは、抽象的な表現では「花や松の香り」と説明されることが多い品種ですが、私たちは具体的に「ジャスミン」や「ダージリン」のような花の特徴が鮮明に感じられる魅力的なホップであると私たちは評価しています。久しぶりにこのホップを仕入れることができたのですが、以前使用していたものと収穫年度が違うにもかかわらず、Bobekのフローラルな特徴は健在でした。今回は、このホップを主役にしたラガーを私たちが飲みたかったため、シングルホップでヨーロピアンスタイルのペールラガーをつくりました。淡色にもかかわらず麦芽を4種類も組み合わせることによって複雑なモルトの味わいを表現しているので、アルコール度数を低く設計しましたが、物足りないということはない仕上がりになったのではないでしょうか。また、デコクションという麦芽の一部を煮込む醸造方法により、麦芽のより強い味わいを引き出しました。Bobekのフローラルな強い特徴と釣り合いを取るには、麦芽からもたらされるフレーバーを強く引き出す必要があると考えました。実際に、モルトの風味を引き立てるかのようなBobekの働きに私たちは満足しました。まぶしく輝く宝石のように磨き上げたラガーをご堪能ください。