これまでも取り上げてきたように近年のニュージーランド産やオーストラリア産のホップのパフォーマンスやクオリティーには驚かされるばかりです。今回のIPAに採用した2種類のニュージーランド産ホップは、「Nelson Sauvin(ネルソンソーヴィン)」と「Kohatu(コハトゥ)」という品種です。前者は、複雑さとフルーティーな香りが人気で、ネルソン地域に限らずニュージーランド全土で栽培されています。ニュージーランド産ホップの中でも最も人気のあるホップ品種の 1 つです。特に白ブドウのような特徴は他のホップにはあまり見られない特徴で、このホップが高く評価されている所以とも言えます。後者のホップは、ネルソンのホップ栽培地域の南にある小さな村にちなんで名付けられました。日本語のような響きにも感じられますが、由来は「石」または「岩」を意味するマオリ語からその名前が付けられているようです。あまり知られていない品種のニュージーランド産ホップですが、松葉、パイナップル、ライムのようなエッジの効いた特徴をもたらしてくれる力強い特徴を持っています。同じネルソン地域にちなんだ名前を持つ2種のホップを組み合わせて、American IPAとは一味違う味わいを表現しました。やはり、ネルソンソーヴィンの白ブドウ感やダンクな香り、そしてコハトゥからは松葉を手で触ったときのような樹脂の香りが感じられるフレーバーが乗りました。お互いに持ち合わせていないフレーバーを補完し合った素晴らしい関係性を見つけることができました。同時リリースのオーストラリア産ホップで仕込んだ【Victria IPA(Australian Style IPA)】と是非飲み比べてみて下さい。
- ABV
- 6.5
- IBU
- 60