ヴァイツェンが苦手な代表堤野が提案した「スーパーにドライなヴァイツェン」の2025年版です。
ヴァイツェンらしいフルーティな香りは活かしつつ、甘さやもたつきを削り落とし、極限までドライな仕上がりを目指しています。
50%以上の小麦麦芽とピルスナーモルトだけのシンプルなマッシュは、ドライに仕上がるように糖化温度や、モルトと水の比率を調整しています。また、昨年同様グルコース(ブドウ糖)を使用することでさらにボディを軽量化しました。本場ドイツからはお怒りの声が聞こえるような気がしますが仕方ありません。この際、麦汁中のグルコースとマルトースの比率が変化することで酵母の生み出すバナナ様の香りが増す可能性があります。そこで香りのバランスが崩れないよう、クローブ香を増加させる工程を加えています。
ホップは、今年は上富良野産のソラチエースをシングルで使用しました。ソラチエースらしい爽やかなレモングラスのような香りと、しっかりめの苦みを追加して、ヴァイツェンをよりドライに仕上げています。
様々な工夫のおかげで、今回のSuper Dry Weizenは過去一ドライな仕上がりとなりました。豊かな泡と、白く濁った外観、バナナやクローブのフルーティな香りからは一見普通のヴァイツェンのように見えますが、ひと口のめば極限までドライな飲み口が現れる、爽快なビールになっています。
伝統的なヴァイツェンはもちろん素晴らしいビールですが、忽布古丹らしくチューニングされたSuper Dry Weizenもまた捨てがたい、と思っていただけると嬉しいです。ぜひお試しください。
- ABV
- 6.0
- IBU
- 20