余光

Amber Lager

約3年半ぶりのAmber Lager(アンバーラガー)ですが、アメリカンホップを使用していないFreestyleなAmber Lagerは初めてです。外観は裸電球のような温かい色合い。Amber Lagerは、琥珀色から銅色のミディアムボディのラガーで、トーストやキャラメルのような豊かなモルトの味わいが特徴です。通常、ホップはモルトとのバランスが取れています。使用したホップはフランス産「Elixir(エリクサー)」と、ニュージーランド産「Wai-iti(ワイイチ)」の2種を組み合わせました。前者は、「コニャック、レザー、タバコなどの独特なアロマをもたらす複雑なホップであり、甘い柑橘系の果物やバラのフレーバー」と説明され、後者は「新鮮な桃や熟したアプリコットなどのストーンフルーツ」などと説明されます。モルトとホップの組み合わせにより、マーマレードやアプリコットジャムのような甘美な一面と、ビターでダンディな側面のある面白い仕上がりのAmber Lagerになりました。想像を越えるような極端な味わいのビアスタイルではありませんが、お茶、コーヒー、紅茶のように食後や休憩の一杯として飲んでも違和感がない、落ち着きのあるラガービールです。飲み終わった後も気持ち良い余韻が続くことでしょう。ビールの面白さはその多様性にあります。様々なビールを試すことは旅をすることにも似たような好奇心と感動と思い出が得られます。流行っているかどうかではなく、一人一人に合った、相性の良いビールを見つけて頂きたいと思います。もしかすると、このビールもまた、誰かにとっては運命的な一杯となるかもしれないということを想像しながら作ったエモーショナルなAmber Lager です。

ABV
5.0
IBU
28