ORIGINALS plus

epana

HOP KOTAN ORIGINALS+ 第5弾は、上富良野町の珈琲焙煎所のコーヒー豆を使った「Coffee Ale」です。私たちが日頃から愛飲しているコーヒーは上富良野町の豊かな自然に囲まれた江花地区(アイヌ語でepana「エパナ」)の江花珈琲焙煎所から購入しているコーヒー豆から淹れています。常時20種類以上のコーヒー豆が生豆の状態で店頭に並んでいて、注文ごとにその場で焙煎してくれます。多種多様なコーヒー豆の中から、どれを選ぶか悩んでしまっても大丈夫です。オーナーの澤さんが丁寧にコーヒー豆の説明をしてくれて、好みの品種や焙煎度を導いてくれます。江花珈琲焙煎所の多種多様なコーヒー豆の品揃えと、オーナー澤さんのコーヒー愛に惹かれて、今回のコラボレーションビールのオファーをいたしました。すぐにご快諾いただき、今回のコーヒー豆を使ったビールのコンセプトである「ランチで楽しめる浅煎りコーヒーのような色合いのビール」というテーマを伝えました。ビアスタイルは「Coffee Ale」としておりますが、ベースにしたのは英国のビアスタイルである「Ordinary Bitter」という風味豊かな低アルコールのセッションビールです。私たちの作りたかったビールのイメージをオーナーの澤さんにご理解いただき、幾つかの品種や、焙煎度の違いのあるサンプルを試飲しました。本当に頭を抱えて悩みましたが、今回はその力強いボディ感に期待を込めて、ケニアのマサイAA(AAは最高等級を意味する)という品種を、フルシティローストの焙煎度で採用しました。使用方法にもこだわり、挽いたコーヒー豆をCold Brew製法で抽出し、挽かないコーヒー豆をDry Beaning手法で発酵中のビールに浸け置いて、2段階に分けて投入しました。刻一刻と変化していくコーヒーの抽出度を確認しながら、最適のタイミングでコーヒー豆を取り出せたと思います。低温抽出・低温接触製法に徹したために、せっかくご用意いただいた素晴らしいコーヒー豆の印象が薄くならないか心配しましたが、ケニアマサイAAは私たちの心配をものともせずに、華やかな香りと、力強いコーヒーの味わいをこのビールにもたらしてくれました。グラスを口に近づけたときに漂う香りは焙煎したてのコーヒー豆の香りそのものです。濃色であることが多いコーヒー系のビールですが、浅煎りコーヒー程度の淡い色合いで、ほどよい苦みがじんわり楽しめます。微炭酸な弾みによって、コーヒー豆そのものの香りと甘みが口の中から鼻に抜けていき、目を瞑って五感を研ぎ澄ませたくなるような深い味わいが楽しめることでしょう。私たちが普段味わっているコーヒーの寛ぎの一杯をそのまま再現できたかのようです。HOP KOTAN ORIGINALS+では、ビールという自由で多種多様な飲み物を媒介に、魅力的な道産素材の発掘や残渣のアップサイクルの枠に留まることなく、共にこの土地を愛する人々の手がける製品を預かり、愛着のある原材料で、愛着を持ってもらえるようなビールを醸していきたいと思います。【epana-エパナ-】は春と秋の年2回のリリースを予定しています。次はまた秋にお目にかかりましょう。

ABV
4.0
IBU
28