今年もHOP KOTAN ORIGINALS＋(plus)から、上富良野町産のカボチャを贅沢に使った「kampoca(カンポチャ) 2024 -Imperial Pumpkin Ale-」のリリースです。私たち忽布古丹にとってこのビールは、ホップに次ぐもう１つのHARVEST BREWとも言っても過言ではありません。
kampocaは2年前のレシピからアルコール度数を8.0％まで高くしています。ハイアルコールにすることで、さらに深みのあるリッチな味わいを表現しています。主役となるカボチャは、親交の深かい上富良野町のホップ生産者でもある大角さんが栽培するカボチャです。毎年100kg以上ものカボチャを手作業で加工して、麦汁の仕込み工程で投入しています。忽布古丹がつくるビールの中で、最も手間のかかるビールと言えるかもしれません。
このビールはパンプキンパイをイメージしてつくっていることから、実際にパンプキンパイにも使われるような副原料やスパイスを使用しています。酵母が消費してしまう糖分は、黒糖の香ばしさや、シナモンセイロン（内皮）などを加えて甘味を補完しています。スパイスの使用量や使用するタイミングなどは毎年少しずつ調整を加えて、年々バランスを整えてきました。口の中に広がる、やさしいカボチャの風味は秋を感じさせてくれます。kampocaはビールだけでじっくりと味わうのもおすすめですが、ほろ苦いカラメルのプリンや、ティラミス、ガトーショコラなどのスイーツ、またはチキンミートパイやビーフシチューなどの料理とのペアリングを楽しむのもおすすめです。
私たちの「食」を支えてくれている農業に従事する方々への感謝を込めて、今年もkampocaを上富良野町から全国に送り出したいと思います。これからも生産者との関係や地元の食材を大切にして、季節を愉しめるビールを醸し続けていきたいと思います。